2012年3月10日土曜日

【インタビュー紹介】オリジナルインタビュー「ラノベの素」 長岡マキ子先生『期間限定いもうと。』

オリジナルインタビュー「ラノベの素」 長岡マキ子先生『期間限定いもうと。』 « ラノベニュースオンライン ライトノベル総合情報サイト
以下引用。














オリジナルインタビュー「ラノベの素」。今回は3月17日にファンタジア文庫より発売される新シリーズ『期間限定いもうと。』の著者、長岡マキ子先生にお話を伺いました!


期間限定いもうと。1 (富士見ファンタジア文庫)

『期間限定いもうと。』
著:長岡マキ子 
イラスト:Anmi


あらすじ
「今日からお前は俺の妹だ。俺がお前に『家族』を教えてやる」

不可抗力のキスをきっかけに、家族想いの高校生・三堂想太に妹が増えた。期間限定で妹になった北嶌沙綾。北欧帰りのご令嬢は、超世間知らずで純粋無垢、超絶可愛くてマイペースだった。

「わたし、自分で身体洗ったことない」「てれび?」「えっち?」「お兄ちゃん、服着せてー」「お兄ちゃん、一緒に寝よ?」
反抗期真っ最中のリアル妹・綺理にキレられながらも新しい「妹」を世話する想太だが、沙綾には婚約者がいるため同居は絶対秘密。

急に付き合いが悪くなった想太に、幼馴染の未実も不審気で!?

1年間限定のハートフル・ホーム&ラブコメディ、始まりです!



長岡マキ子プロフィール
『中の下!』で第21回ファンタジア大賞金賞を受賞しデビュー。自分は平凡な人 間だと思い「私の個性的な趣味ってなんだ」と考えて読書やアニメ鑑賞といったオタクにありがちな趣味を除外していった結果、残ったのが「妹を愛でること」 でした。そして本作ができました。どうかこのプロフィールが妹の目に留まりませんように……。



――本日はお忙しいところありがとうございます。よろしくお願いします。
長岡マキ子(以下N):こちらこそよろしくお願いします。

――まずは読者の皆さんへ自己紹介と、新作『期間限定いもうと。』の紹介をお願いします。
N:長岡マキ子と申します。作家歴はこの2月で丸2年になります。
3月17日発売の『期間限定いもうと。』ですが、財閥で超絶美少女という高嶺の花、北嶌沙綾を主人公がいきなり妹として預かることになるというボー イミーツガールもの、になるでしょうか。主人公の想太には実の妹の綺理がいて、その綺理と新しい妹沙綾との“W妹”確執や、日々巻き起こるトラブル、幼馴 染の未実との微妙な関係など盛りだくさんな内容になっています。

――イラストもすごくかわいいですね。
N:Anmiさんがすごくかわいく描いてくださいました。ヒロインの沙綾はお嬢様なのでアクセントとして華のある凝った髪型をいろいろ考えてくださって。ちょこんとのったお団子風の髪型がとても特徴的でかわいいですね。



Anmiさんが描くヒロイン北嶌沙綾の可愛さがたまらない!

――長岡先生の一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?
N:一人選ぶのは難しいですが、思い入れという点ではやはりメインヒロインの沙綾ですね。沙綾が感じているいろんな気持ちを読者の皆様にも読み取っていただけたら嬉しいです。

――この作品は女性にも楽しく読めるのではと思うのですが。
N:そうですね。自分が女性なので自分が楽しくないものはやっぱり書けないですから。そういう意味では女性にも楽しく読んでいただけるとうれしいですね。

――前作『中の下!』から9ヶ月ぶりの新刊ですが、『期間限定いもうと。』の執筆期間は?
N:企画としては一昨年の夏からなんですが、当初の内容は今とはずいぶん違ったものでした。それを現在の担当Tさんと一緒に練り上げていきました。 沙綾は当初からヒロインでしたけど、彼女だけは私がどうしても書きたかったので、キャラクターとしてもほとんど変わっていません。

――メインヒロインの沙綾なんですが私の知る限りラノベ史上最も多くのアレルギー(※約50種)を持っているのではないでしょうか。
N:そうですね。手のかかるお嬢様というだけでなく、食べるものにも細心の注意を払わなければならない、という設定で書きたかったので。とにかく扱いの難しいお嬢様にしたかったんです。

――長岡先生は『中の下!』で第21回ファンタジア大賞金賞を受賞してデビューされたわけですが、その前は何かお仕事などされてましたか?
N:大学院を修士までいったんですが、卒業後は学生時代からの塾講師のアルバイトを続けてました。実は現在も続けてます。生徒は小中高全部ですが、ここ数年は中高校生が多いです。

――ではティーンエイジャーの流行や感覚を直接感じることができますね。
N:そうですね。結構勉強になります。『期間限定いもうと。』を書くのにも大変参考にさせていただきました。私が教えているのは女子生徒がほとんどなので女の子の感性や流行は反映させられているかと思います。

 未引用
口絵イラストを大公開! サービス満点なメインヒロイン達の水着姿に期待しまくってしまう。


――長岡先生の趣味はなんですか。
N:普通にオタクっぽいこと全般好きなんですが、基本的にアニメ見たりゲームしたりするのも全部妹と一緒にするのが好きなんです。だから妹と一緒に遊ぶことが趣味と言っていいと思います。・・・・・・というより、“妹が趣味”です!

――妹が趣味(笑)。だから「期間限定いもうと。」を書かれたんですね。
N:もちろんそれもあります。ありますとも!(笑)

――妹さんとのエピソードなど教えてもらえますか。
N:そうですね。妹とは年が6つ離れてるので、いつまでも小さい子みたいでかわいくて、話をしながらもつい髪を撫でたりしてしまうんです。で、「なにするのよ」って怒られます。怒るのも可愛くって、もうなんでしょうか。可愛くってしょうがありません。

妹って基本的にお姉ちゃんになついてくれないんです。下の子って甘やかされてるからそれが当然だと思ってて。だけどそんなところも可愛くて、愛情を 注がずにはいられないっていう存在が妹だと思ってます。見返りなどないのは分かっているのに愛さずにはいられない。それが妹の魅力なんです。作中にも想太 と綺理の関係として出してますので注目していただけたら嬉しいですね。

あと妹は愛情を返してくれるときは基本ツンで返してくるんですよ。それがまた堪らなく可愛いんです。

――作中の綺理はお兄ちゃんのことが大好きですよね?
N:ええ、私の願望をしっかり練り込んでるので(笑)。

――妹思いのいいお姉さんなんですね。
N:いやそれは妹に聞いてみないと…(笑)。
 未引用

男たちの夢である「妹との添い寝」シーン。なんとも羨ましい主人公だ。

――(笑)。では今作を書くのに一番苦労したのはどんなところですか?担当編集のTさんからもお願いします。
N:プロットがなかなか通らなかったのが一番苦しかったです(笑)。

編集T(以下T):メインヒロインの沙綾ちゃんがすごく切ない子なので、普通に作るととても切ない泣けるお話になってしまうところを、いかに楽しく読んでもらえるかというところに気を配りました。プールも温泉も全部一巻目でやろう!みたいな。

――作家業として体調管理など気をつけてる事はありますか?
N:それがそのー、不規則な生活を改めるわけでもなく、運動も嫌いなのでできれば一歩も外に出たくないというのが本音なんです(笑)。ただお風呂で半身浴しながらリラックスをするのが好きです。

未引用
長岡先生の可愛らしい執筆環境
執筆のメインはノートPCだそうです。

――なるほど素敵なリラックス方法ですね。一日どれくらい原稿を書かれるんですか?
N:毎日ばらばらなんですが、前作の締め切り前日に文庫にして70ページくらい書いたことはあります。

T:長岡さんが一日70ページも書けるってわかりました(笑)。

N:ちょ、ちょっと待ってください! あの時はPCの前に19時間座ってて全身筋肉痛になったので連続は無理です(笑)!

――某先生は三日で一作書き上げられたというお話もありますが。
N:そんなことしたら入院しちゃいます!

――創作で一番苦労するのはどんなところですか?
N:男性の目線を常にしっかり意識することです。プロットなど書いていてもうっかりすると女性目線になってしまうので、そんな時はグラビア写真などを見ながら「ウッヒョー!!」などと叫んで自分の中の「男」を降臨させます(笑)。

――そんな苦労があるんですね(笑)。では作家になってよかったことはどんなことですか?
N:えっと、知人に「仕事なにしてるの?」って聞かれてちゃんと自分の職業を言えるようになったのが一番良かったことです。投稿時代は毎日ガリガリ書いてても人様にちゃんと答えられなかったので。

あと、妹が人に「お姉ちゃん何してるの?」って聞かれたときごまかさないで済むようにしてやれたことです。でも私の本は「どうせ男性向けなんでしょ」って最近読んでくれません(笑)。

――なるほど(笑)。では逆に困ることなどありますか?
N:あまり思いつきませんけど、あえて言うなら美容室とかのお店で「お仕事なにされてるんですか」って軽いノリで聞かれたときに「作家です」って答 えようか迷います。「えーどんなの書いてるんですか?」って食いつかれたら「いえ、たぶん興味を持ってもらえるものじゃないので」とか言ってごまかすんで すが、それがちょっと困るときですね(笑)。だからいまだに塾講師って言ったりします。

――そんな苦労もあるんですね。ではそろそろ時間ですので最後に読者に一言お願いします。
N:3月17日発売の『期間限定いもうと。』は、10代前半のみなさんにも楽しく読めるように書いてますので、気軽にラブコメを楽しんでほしいで す。そして主人公の想太といっしょにラブのレッスンを受けてみてください! …なんてえらそうに言ってみてもいいんですかね(笑)。
何よりも天然系とツンデレの妹という“ダブル妹”のギャップと可愛らしさをお楽しみいただきたいです。よろしくお願いします。

T:『期間限定いもうと。』は、作家も編集もイラストレーターもデザイナーもみんな女性で、女だらけで作ったラブコメです。女の子たちの魅力をしっ かり伝えたくって頑張りまして、男性にはもちろん女性にも楽しんでいただける作品になっていますのでみなさん是非読んでください!
あと、Anmiさんの出張マンガが、ドラゴンエイジ(4月9日発売5月号)に出ますので是非みなさま読んでください。

――楽しみにしています。本日はありがとうございました。
N:ありがとうございました!

忙しい中お時間を取ってくださった長岡先生と編集Tさんに大感謝です。
女ゴコロのお勉強ができて、更に妹を愛でられる! とってもお得な長岡マキ子先生の新シリーズ『期間限定いもうと。1』はいよいよ3月17日発売です。お楽しみに!

(C)長岡マキ子・Anmi/富士見書房
[関連サイト]富士見書房

  

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